様々な種類のフェイクログを生成するユーティリティであるflogに関するメモ。
概要についてまとめ、実際にフェイクログを生成してみます。
■ 概要
flogの導入方法とフェイクログの生成方法を確認します。
◆ flogの導入
インストール方法などは公式ドキュメント(参考)に記載されています。
圧縮アーカイブを使って導入する場合は次のコマンドを用います。
$ wget https://github.com/mingrammer/flog/releases/download/v0.4.4/flog_0.4.4_linux_amd64.tar.gz $ gzip -d flog_0.4.4_linux_amd64.tar.gz $ tar -xvf flog_0.4.4_linux_amd64.tar
圧縮アーカイブを展開すると、flogの実行ファイルがあることが確認できます。
必要に応じて、パスが通っているディレクトリに実行ファイルを移動するか、実行ファイルが展開されたディレクトリを環境変数PATHに追記します。
◆ フェイクログの出力
とりあえずフェイクログを生成してみます。
「flog」と入力すると、1000件分のフェイクログが標準出力に出力されます。
flog
フェイクログの件数を指定するには、「-n」オプションの後に件数を指定します。
次のコマンドでは、10件分のフェイクログが生成されます。
$ flog -n 10
ファイルサイズを指定してフェイクログを生成することもできます。
「-b」オプションの後にバイト数を指定すれば、そのバイト数のフェイクログが生成されます。
$ flog -b 1024
特定のフォーマットのフェイクログも生成できます。syslogの標準であるRFC5424などのフォーマットに対応しています。「-f」オプションにて、フォーマットの指定ができます。
$ flog -f rfc5424 -n 5
生成したフェイクログをファイルに出力するには、次のコマンドを用います。
カレントディレクトリに、generated.logというファイルが生成されます。
$ flog -t log -w
ファイル名を指定する際は、「-o」オプションを用います。
$ flog -t log -o /tmp/sample.log
圧縮ファイルとして出力することも可能です。
$ flog -t gz -o /tmp/log.gz
flogの導入とフェイクログの生成ができることを確認しました。
■ 感想
ログ管理ツールの検証をしたいときに、サンプル用のログ生成ツールとして使えると感じました。
件数やファイルサイズのオプションは、ログ管理ツールのパフォーマンス確認時に便利そうです。
■ 参考
以上です。